発色酵素基質培地 ラウリル硫酸X-GAL・MUG培地 Pro・media XMシリ-ズ
食品衛生検査指針 微生物編2004年に収載
大腸菌群・E.coli 同時迅速検査用で液体培地と粉末寒天培地があります。豊富な種類の中から用途に応じてお選び下さい。
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★のついている製品はサンプル要求が可能です。

迅速化
- 色と光で、大腸菌群・E.coli が同時検査可能
- 24時間で検出が可能(BGLBでは48時間)
- EMB培地等を用いた追加試験や確定試験が不要
コスト削減と簡便化
- ダーラム管が不要
- 恒温水槽が不要
- 培地作成や試験管の準備や洗浄が不要
(XMブロスを除く)
※E.coli検査の際は、BL-365N(λ365nmの紫外線ライト)をご用意下さい。
特長
- 大腸菌群と大腸菌が1つの培地で同時に検査できます。
- 従来法<BGLB培地(48時間培養)+EMB(培地24時間)>と比較して、1/3の時間(24時間)で検査ができます。
- 従来法のように、確認試験や追加試験が要りません。
- インキュベータで培養が可能なので、EC培地に必要な恒温水槽が不要です。
- 容器に入った滅菌済み培地(XM-30、XM-31、XM-32、ST-SSP)は培地作成の必要がありません。
- 色と蛍光で菌の陽性を確認できます。
使用方法(XM-30、XM-31、XM-32)
仕様
商品名 | コードNo. | 用途 | 検体量 | 内容量 | 主な試薬 |
---|---|---|---|---|---|
滅菌液体培地 XGal-MUG培地 |
★XM-30 | 大腸菌群・E.coli 同時検査用 |
1mL | 10mL | X-GAL・MUG |
★XM-31 | 10mL | 倍濃度10mL | |||
★XM-32 | 5mL | 倍濃度5mL | |||
XMブロス XGal-MUG培地 |
★XM0001 | 大腸菌群・E.coli 同時検査用 培地調整用 |
500mL溶解分アルミパック入 8.5g/袋×20 |
||
★XGMU500 | 500g/ ボトル |
判定
大腸菌群陽性
大腸菌群の指標となるβ-galactosidaseは、乳糖分解酵素で、乳糖を発酵する大腸菌群にはこの酵素が存在します。発色酵素基質X-GALは、本酵素により加水分解され、5,5-dibromo-4,4-dichloro indigoの形成によって青色~緑色に発色します。
E.coli 陽性
E.coli の指標となるβ-glucuronidaseは、Salmonella およびShigella を除く腸内細菌中E.coli のみにみられる特異的な酵素で、E.coli の95%が保持しています。このβ-glucuronidaseによって発光酵素基質MUGが加水分解されると、4-methylumbelliferonが遊離し、紫外線照射で蛍光を呈します。蛍光は室内光で確認できます。
インドールテスト
Tryptophanase活性(トリプトファンからインドールを形成する能力)は、E.coli 菌株の95%に存在します。インドールテストは、稀にみられるβ-glucuronidase陰性のE.coli(約5%)の陽性を見るための補助テストです。
β-グルクロニダーゼテスト
生の獣肉および生鮮魚介類には本来β-glucuronidaseが含まれているため、発光酵素基質(MUG)による大腸菌検査では、E.coli が存在しなくても紫外線照射で蛍光を発し、偽陽性反応を示すことがあります。β-glucuronidaseテストは、この偽陽性を確認するための補助テストです。