画像解析装置
これらの装置開発を通じて得られたソフトウエア技術を生かして製品化したのが、画像解析装置(商品名iSac)のデジタル情報システム、データ処理による自動報告書の作成やコロニー数の自動計測、ネットを通じた情報共有化のビジネスは、BPR(業務革新)の波に乗り着実に市場に浸透し始めています。

製品情報
創業期に開発した培地分注機は、シャーレ用から自動混釈機能付の高付加価値機能機へと進化を続けました。世界に類のないクリーンブースやロボットを搭載した細菌検査前処理機械は、明治乳業やよつ葉乳業へと納入が進みましたが、3000万円以上の高価格帯が市場ニーズに合致せず、1997年に納入した日本マクドナルド社向けを最後に、生産中止のやむなきに至りました。
これらの装置開発を通じて得られたソフトウエア技術を生かして製品化したのが、画像解析装置(商品名iSac)のデジタル情報システム、データ処理による自動報告書の作成やコロニー数の自動計測、ネットを通じた情報共有化のビジネスは、BPR(業務革新)の波に乗り着実に市場に浸透し始めています。
食品製造及び提供従事者の細菌検査を行う採便管は、自動塗抹を行うためティアドロップ式塗抹体を持つ画期的な製品で、1988年に新技術開発財団から表彰を受けました。トレーサビリティ対応用の2次元バーコードを搭載したタイプをラインナップし、市場をリードしています。
1990年1月世界的微生物学者である坂崎先生が顧問として就任、ELMEXの歴史が大きく変わりました。装置産業型メーカーから試薬、検査キットメーカーへの変身。現在のELMEXの原型がスタートしました。
2000年4月、坂崎先生の指導により開発した滅菌希釈液、滅菌液体培地が扶桑薬品工業の協力により生産されることとなり、高品質の製品を大量に供給する体制が確立しました。
坂崎博士の指導で開発した発色酵素基質による迅速検査法は、ELMEXの特徴を際立たせる技術の一つです。
滅菌液体培地(X-GAL・MUG培地)XMシリーズは、「大腸菌群は青く」「大腸菌は蛍光」という色と光で判定する検査方法で、専門知識と経験を必要とする従来方法とは異なり、誰にでも検査できる方法です。
1994年、広島で開催されたアジア大会には、福山保健所が食品製造業やレストラン従事者の衛生に対する認識とモラルの向上に役立つ方法として推奨されました。
1998年に開発した大腸菌群・E.coli 検査用粉末寒天培地トリコロールは、コロニーが「大腸菌群は赤」「E.coli は青」「その他の腸内細菌は白」で現出する画期的な培地で、名前もトリコロールと命名しました。
2001年に上水試験方法として水道局から認可された検査試薬(商品名アクアテスト)は、簡易なバッグ方式や濃縮液体培地方式をレパートリーに加え、行政機関等から高い評価を得ています。
近年、製品検査のみでなく環境検査としての拭き取り検査法が脚光を浴びています。
1994年の開発当時、検査用ツールはガーゼを5平方cmに切取って棒に巻きつけたものか、または6つ折りにして結びピンセットを用いて滅菌希釈液に漬してから拭き取る方法が一般的でした。
拭き取り作業の前準備に多くの時間を費やしている事を知った我々は、密封容器に拭き取りツールとしての綿棒と、滅菌希釈液を収納した「オールインワン型」のキットを開発、ST-15という製品名で上市しました。
着想から金型製作、試験生産を経てわずか3ヶ月間で製品化に成功、当社の開発スピードの速さを物語る一例です。
1996年に発生した「O157事件」で、ST-15はその機動性と高機能で高い評価を獲得栄研器材のOEM製品とあわせて、圧倒的なシェアを獲得しています。
2000年にピペット機能付きST-25を上市、テーマは「拭き取り検査現場からの検査」定量検査用の乾燥培地や定性検査用のST-SSPを併用すれば、何時でも何処でも誰にでも検査が開始できます。